右京「誰も知らない?」
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34:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 15:30:45.82 ID:sPA3Iy4L0


お昼―――


「いただきま〜す!」


昼になり亀山はたまきが作ってくれたお弁当を広げて子供たちと一緒に昼食を摂っていた。

子供たちはパクパクとお弁当をそれはもう美味しそうに食べていた。


「どうだ美味いだろ?今日はお前らのためにたまきさん味付けを変えてくれたんだぞ。」


「うん!美味しい!」


「亀山さん!おばさんにありがとうって伝えて!」


「オォッ!わかってる!さあ、遠慮せずにドンドン食べるんだぞ。」


茂とゆきはその後も無邪気にお弁当を食べていた。

いつもの冷たいコンビニの廃棄物弁当ではない手料理を食べられる。

それも家族揃っての団欒。それはまさに子供たちが夢見た光景だ。


「こういうの久しぶりだよ。お母さんがいなくなってからずっと暗かったからね。」


「うん、早くお母さん帰ってくるといいね。
それで亀山さんみたいな優しいお父さんを連れて来てくれるんだろうなぁ。」


「優しいなんて嬉しいこと言うなよ。照れるだろう!」


子供たちの何気ない言葉に亀山は少々複雑な思いを抱きながらも

美味しそうにご飯を食べている子供たちを微笑ましく眺めていた。

その一方で明と京子はちっとも食欲がなさそうな様子だ。

それどころか明は昼食の合間にフラッと何処かへと出掛けてしまう。

気になった亀山は留守を長女の京子に任せて密かに明を尾行。

明は住宅街を歩き続けるとある場所へとたどり着いた。

そこはとあるアパート。明は迷うことなく目的の一室を目指した。

まさかこの部屋に母親がいるのではないか?思わず亀山はそのことを疑った。

それからすぐに部屋から住人らしき人間が出てきた。



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