23:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:24:37.91 ID:sPA3Iy4L0
「実は…お母さんが…もう何日も帰ってなくて…」
明が事情を打ち明けてくれたが実は彼らの一家は母子家庭とのこと。
母親はどういうわけかもう三ヶ月も家に戻っていないらしい。
最初のうちは仕送りがなされていた。
だがこの一ヶ月間はその仕送りが途絶えてしまい
そのせいで電気、水道の光熱費を払えずに止められて
子供たちだけの困窮した生活を送っていたとのことだ。
「バカ野郎!それなら早く警察に訴えて保護してもらえばよかっただろ!」
子供たちの現状を聞いて亀山はつい長男の明に怒鳴ってしまった。
別にこの子たちが悪いわけではない。だが明に至ってはもう12歳だ。
周りの大人に助けを求めるなり方法があったはず。
それなのにコンビニの廃棄弁当を漁るなど明らかに短慮な行いだ。
下の子たちを大事に思うのならもっとしっかりしろと注意してみせた。
「ごめん…なさい…」
「いや、いきなり怒鳴って悪かった。
けどもう安心しろ。これから一緒に警察へ行こう。それでみんな保護してやるからな。」
とにかくこの現状では今すぐにでも子供たちを保護しなければならない。
もうあの家にこの子たちを置いておくことなど出来ない。
光熱費の支払いが滞り止められたとあっては兄弟四人で生活することなど不可能だ。
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