右京「誰も知らない?」
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 10:54:46.16 ID:sPA3Iy4L0


「♪〜」


ある日、杉下右京が出勤すると

同部署の冠城亘が自分のデスクで上機嫌で鼻歌を歌いながら手紙を読んでいた。


「手紙読んだくらいで何をニタニタ笑ってんですか。気持ち悪っ…」


そんな上機嫌な冠城に対して毒舌を吐くのは

この度、特命係に島流しされてきた青木年男だ。

青木は普段から嫌なヤツではあるが

同じく手紙を読んでいる冠城も指摘されても仕方のないくらい顔がニタついていた。

これでは指摘されるのも無理もないことだが…


「お前…人が気分いい時に水を差すなよ…
これはこの前の事件で知り合った高田創くんとその弟くんからのお手紙なんだよ。」


「だからって何でニヤついてるんですか?ガチでキモいんですけど…」


「別にいいだろ。あの兄弟はこれまで大変な人生だったんだ。
それを俺たちがあの子たちの未来を切り開いてそれで感謝の手紙を貰った。
せっかく前職辞めてまで警察官になったんだ。
未来ある青少年を導く役に立てて嬉しいと思わないのか?」


「さあ、知りませんね。こっちは未来どころか島流し部署に左遷されてお先真っ暗ですよ。」


青木が特命係に送られた事情は正直自業自得な部分も含まれているが…

そんな青木を尻目に右京も冠城宛ての手紙を読んでみた。



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