18:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:21:41.28 ID:sPA3Iy4L0
「失礼ですが電灯を付けてもらえますか?」
とりあえず話をしたいので右京は部屋の電灯を付けて欲しいと頼んだ。
だがその申し出に二人は応じることが出来ずにいた。
電灯の明かりを付けるなど数秒足らずの簡単な動作で済む。
それが出来ないのにはある事情があった。
「この部屋は電気を止められていますね。
いいえ、それだけではなくガスや水道も止められている。そうですね。」
「待ってくださいよ右京さん!そんなことになれば…」
「ええ、ここでまともな生活など出来るはずもありませんよ。」
こんな状況があり得るのか?だがこれで納得できた。
コンビニの廃棄弁当を盗むくらい困窮しているのはこの家の状況を見ても一目瞭然だ。
それにしてもどうしてこんな少年少女が二人きりで極貧の生活を送っているのか?
だが右京が疑問を抱いているのはそれだけではなかった。
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