17:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:21:03.40 ID:sPA3Iy4L0
「あの…勝手に家に上がらないで…親が…」
少年はすぐに駆け出して右京がこれ以上土足で入るのを阻止した。
だが右京はそんなことなどお構い無しにこの家の中に入った。
家の中はゴミだらけでとてもじゃないがまともな生活を送っているようには思えない。
それからすぐに居間へとたどり着くとそこには一人の少女がいた。
見たところ少女も少年と同じくヨレヨレの衣服に痩せこけた状態だ。
「あの…何ですか…?」
右京の介入に少女はビクッと怯えながら答えた。
見知らぬ大人がいきなり部屋に押入ればこんな反応を示すのも無理もない。
ちなみにこの部屋はロウソク一本で辛うじて灯りが付いている。
申し訳程度に置かれているTVとテーブルの家具しかない。
それとこの部屋には不似合いな大きいスーツケースが置かれていた。
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