15:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:19:56.77 ID:sPA3Iy4L0
「何で廃棄弁当なんか盗んだ?そんなに腹が減っていたのか?」
「それは…だから…」
亀山の質問に少年は狼狽えながら答えた。これでは埓があかない。
「すいません!息子さんのことについて話したいことがあります!
お父さんかお母さん!いるなら出てきてくれませんか。お願いしますよ!」
亀山は家の奥にいるかもしれない少年の親にそう呼びかけた。
だが返事はない。まさか不在なのか?
そう思った亀山はすぐ少年に両親の不在について問い質した。
「オイ、ひょっとして親御さんいないのか?」
「その…今日は仕事で遅くなるって…」
別に親が仕事で夜遅くなるのは珍しいことではない。
だがこうなると厄介だ。保護者がいないと話にならない。
今から仕事場から呼び出したところで時間だって掛かるだろう。
それとこれ以上騒ぎになればかなりの近所迷惑になる。
仕方がないので後日改めてまた訪ねようと思い、今日は帰ろうとした時だ。
92Res/93.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20