風野灯織「息抜き……ですか?」
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3:名無しNIPPER[saga]
2018/05/02(水) 21:35:39.94 ID:XroI72Fk0

――数日後・車内

灯織「ドライブ、ですか」

P「ああ。移動も多いから、車なんて乗り慣れているだろうけどな」

灯織「いえ。単なる移動とドライブでは違う……ですよね?」

P「それはそうなんだが……灯織は特にドライブが好きってわけでもないだろ?」

灯織「大丈夫です。そもそも、私は何も好きではありませんから」

P「……それ、さらっと言われると冗談かどっちかわからなくて反応に困るんだが」

灯織「冗談……では、ないかもしれませんね」

P「反応に困るな!」

灯織「……ふふっ。大丈夫ですよ、プロデューサー。私も、思いつめているわけではありませんから」

P「それならよかったんだが……灯織、本当に変わったな」

灯織「自分でも、そう思います。……そんなに、変わりましたか?」

P「ああ。何と言うか、やわらかくなった。余裕が出てきた、とも言えるかな」

灯織「……確かに、あの頃の私には余裕がありませんでしたね。今でも、余裕があるわけではありませんが」

P「ファンのおかげだな」

灯織「はい。ファンの皆さんと、プロデューサーのおかげです」

P「……そう言ってもらえると、プロデューサー冥利に尽きるよ」

灯織「……冥利に尽きるのは、私がトップアイドルになった時、じゃないんですか?」

P「トップアイドル……そうだな。確かにそうだ。そのためにも、頑張らないとな」

灯織「はい」

P「と言っても、今日はあくまで息抜きなんだが……音楽でもかけるか?」

灯織「私はこのままでも構いませんが……いえ、そうですね。お願いします」

P「よし。それじゃ、この曲を」

灯織「この曲? ……私たちの、曲ですか」

P「ああ。違う曲の方が良かったならそうするが」

灯織「いえ。このままで。……今になって聴くと、改善点も浮かんできますね」

P「改善点、か。これを録った時から、結構経つもんなぁ……」

灯織「あの時は、私の全力……いえ、全力以上のものを出してもらえた、と思います。でも、今なら、もっと」

P「それなら、次のステージは期待だな。……って、息抜きって言ってるのに、どうしても仕事の話に繋がってしまうな」

灯織「そう、ですね。……でも、それでいいと思います。私とプロデューサーですから」

P「俺と灯織だから、か。……そうだな。まあ、関係ない話をしないわけでもないからな。これくらいで、いいのか」

灯織「いいと思います。少なくとも、私は」

P「……目的地まではまだかかるから、灯織は寝ていてもいいぞ。疲れているだろうしな」

灯織「疲れているのはプロデューサーも、でしょう? 大丈夫です。……ご迷惑でなければ、プロデューサーと、話していたいです」

P「迷惑どころかありがたいよ。助かる。ありがとう、灯織」

灯織「こちらこそ。ありがとうございます、プロデューサー」



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