白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 14:59:06.49 ID:47m1SMXJ0
「ラジオ放送のやりかたなんて、どこで習ったんですか?」

「お父さんが、こういうのが好きだったんです。危ないからって私はただ見てただけでしたけど、こう……記憶をたよりに」

「わあ、すごいです!」

「それに、前までやっていた『ゆるふわタイム』の規模には全然及びません。この機材だと、多分……この町全体に届くか届かないかくらいです」

「へえ、そんなに届くんですか」


 私たちが今居るこの高校には、どうやら放送部があったみたいです。
 一通りの放送機材はもちろん、電波の送信機やアンテナの部品もたくさん置いてありました。私はこれを組み立てただけに過ぎません。

 それにこの送信機、見てみるとどうも変な改造がされているみたいで、出力がやけに高いんです。
 普通ならこのくらいの装置だったら頑張ってもせいぜい100mくらいしか届かなくて、町全体を覆うほどにはならないはずなんですが……。
 私は法律には詳しくないからよくわかりませんが、多分「でんぱほう?」とかに引っかかる違法改造だと思います。
 藍子さんにその話をしたら、「なんだかあうとろーですねー」とちょっと笑っていました。




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