白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 14:57:40.50 ID:47m1SMXJ0
 藍子さんは、何も言わずに私の隣に座ってきました。
 すると、えへへと照れくさそうに笑って、私に抱きついてきました。


「今日は、寒いですからね。もうちょっとこのまま……」

「あ、はい……。えっと、よろしくおねがいします……?」


 お日さまが昇らなくなってから、ずっと寒くなっていく一方です。
 日付の上では四月ですが、もう真冬のようです。

 だからこうやってお互いに暖を取っています。
 最初は恥ずかしかったけど、もう慣れっこです。

 あったかくて、気持ちいい。
 寒さも、不安も、絶望も、全てが曖昧になって溶けていきました。




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