12: ◆U2JymQTKKg[sage saga]
2018/05/01(火) 00:00:38.01 ID:AOcRE9UGO
しばらくして息子夫婦は東京へと旅立ち、そしてさらに月日が経った。
今日、私はいつも以上に早く目が覚めた。約束の時間まで12時間以上あるというのに、だ。
いつもどおりの朝ごはんを食べ、粛々と一日を過ごした。ただ、町に買い物へ出かけた時、お茶屋さんでいつもよりちょっとだけいいお茶を買った。
村に帰るバスで一緒になった隣の奥さんから夕飯に誘われた。息子たちが出て行ってからはよく一緒にご飯をとる中になっていた。しかし、私は今日はちょっとと言って断った。
いつもより早く晩御飯の支度に取り掛かり、変わらぬ食事をとり終える。食後のお茶には今日買ったお茶を淹れた。芳醇な香りに包まれながら、食卓に座って時間を待つ。
居間の柱時計が7時の鐘を鳴らす。TVから軽快な音楽が流れる。
17Res/11.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20