垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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64:名無しNIPPER
2018/06/12(火) 06:46:56.05 ID:psAQX80k0
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ほどなくして誉望はホテルの部屋に着いた。

中では、垣根帝督がタブレットの画面を覗きこんでいる。

彼は誉望が入ってきたのを確認すると、顔さえ向けずに、おう、と適当に言葉をかける。

「遅かったな。研究所に興味を惹かれるもんでもあったか?」

「コンビニ寄ってたんスよ。こんな遅い時間じゃホテルのルームサービスも終わってるでしょうし」

誉望は手持ちのビニール袋をテーブルに広げる。

中からは弁当やパン、サラダ、サンドイッチ等の軽食と、飲料のペットボトルが数本出てきた。

垣根はテーブルの上を一瞥して惣菜パンの袋を手に取ると、改めて部屋の中をぐるり、と見渡した。

「しょぼいホテルだよなあ。俺に仕事押し付けといてこの待遇とかナメてんのか?」

「一応街で一番いいホテルのスイートなんスけど。まあ観光都市ではないのである程度は仕方ないっスね」

チッ、と舌打ちして嫌々パンを口に運ぶ垣根。

誉望はカップのサラダにドレッシングをかけながら垣根の手元にあるタブレットに目をやり、

「さっきから何を見てるんスかそれ?」

「ああこれか?」

垣根は誉望が見やすいようにタブレットの向きを変える。

映っていたのはどこかの防犯カメラの映像だった。

リアルタイムではなく、少し前に録画されたものを流しているようだ。

「さっき研究施設で特定したガキいただろ。ええと……、名前なんつったっけな」

「『巴マミ』っスね。ターゲットの名前と顔くらいは覚えておいた方が……」

「ただの"餌"にそんな配慮いらねえよ。と、そうそうソイツについてだ。一応監視の為にある程度行動パターンを絞っていこうと思ってな」

ペットボトルのアイスティーをゴクゴクと飲みながら、垣根は画面の中の少女を指差す。

ここ最近の動きを順に追っていたのだろうか。

しかし、この端末に街中の監視カメラとリンクさせるような機能は無かったはずだ。



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