垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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25:名無しNIPPER
2018/05/13(日) 22:17:32.42 ID:hYnxfslP0



「間に合わなかった、か……」

苦虫を噛み潰したような顔でほむらは呟く。

彼女の目線の先にいるのは3人の少女、それとーー、

「あら、無事だったのね」

最初に気づいたのはほむらと同じ特殊なユニフォームを着た金髪の少女だった。

続いて他の2人もほむらの方へ目を向ける。

「転校生。あんた……!」

「あ、暁美さん! これは一体ーー」

少女達の表情は険しい。

好意的な色は微塵も感じられないが、それは当然だろう。

ほむら自身もそんな事は分かりきっているのか、全く表情を変えずにただ一点を見つめている。

まどかの腕の中にいる、白い小さな生き物を。

「使いなさい。魔翌力を消費したでしょ?」

金髪の少女がほむらに向かって何かを放り投げた。

小さな宝石のようなそれを、しかしほむらはノータイムで投げ返す。

「あなたの得物よ。気を遣わなくてもいいわ」

「そう」

金髪の少女も大して気に留めなかった。

彼女はほむらの目線の先を一瞥すると、

「キュゥべえを狙ってたみたいだけど、どういうつもりかしら?」

彼女の声色は冷たい。

「説明する義理はないわ」

「そう。じゃあ理由もなく"友達"を襲うような人に私も自己紹介する気にはなれないわね。早く使い魔の残党を追いかけたら?」

「……、」

「それともこの子達に何か用かしら? どうやら知り合いみたいだけど」

そう言って、少女は2人に目をやる。

「え、えっと……、」

「コイツはあたしたちのクラスメイトで、転校してきたばっかりなんです」

さやかはほむらを睨みつけると、

「転校生。アンタもその、魔法少女ってやつなの? よく分かんないけど何でこの白いの襲ったんだよ。別にコイツは敵じゃないんでしょ」

「……、」

ほむらは何も答えない。

ただじっとまどかの腕の中を見つめている。

その様子を見ていた金髪の少女は片手でさやかに下がるよう促すとほむらに向き直った。



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