垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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22:名無しNIPPER
2018/05/07(月) 01:56:28.13 ID:OZ3gjuNK0



「間一髪ね」

どこからか響いた声。

ワンテンポ遅れてゴバッッッ!!! という爆音がこだました。

「う、うわっ!」

続いて訪れた爆風に二人は抱き合って目を閉じる。

風が止んで目を開けると、自分たちの周りにいた不気味な存在は跡形もなく消えている。

「な、何がーー」

「ちょっと待っててね」

二人は思わず声の方へ振り向く。

そこにはマスケット銃を抱えた一人の少女が立っていた。

先ほどのほむらとどこか似たような雰囲気を感じさせる衣装を見に纏った少女は、二人を見て軽くウィンクすると、

「さっさと残りも片付けてしまうわよ!」

彼女はそう叫ぶと空高く飛び上がった。

彼女の両手には巨大な大砲が抱えられている。

「ティロ・フィナーレ‼!!」

ゴオオオオオオン!!!! という爆音と共に、砲弾が発射された。

青白い尾を引いて着弾した一撃は、その地点を中心にドーム状の衝撃波を撒き散らした。

まだ何十体も残っていた人形のような化け物が、砂粒のように吹き飛ばされていく。

「す、すごい……!」

自分が置かれている状況も忘れて、まどかが感嘆の声を上げる。

「これは、一体ーー」

「彼女は魔法少女」

真下から聞こえた声に二人は顔を向ける。

声の主は先ほどまでまどかに抱えられていた白い生き物だった。

彼は無機質な瞳で砲撃の残滓を見つめながら言った。

「文字通り、魔女を狩る者さ」




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