111:名無しNIPPER[saga]
2018/11/26(月) 00:03:44.71 ID:6W53p2eU0
かったるそうに彼は言う。
「邪魔するつもりはねえって言ってんのにこっち来るのかよ。まあいいけど」
「ちょ! アンタ!?」
「うるせえ、邪魔だ退いてろ」
さやかが駆け寄ろうとしたが、まるでカラスを追い払うように手を振って拒否する少年。
彼は、薄く薄く笑っていた。
「俺としちゃ目的を果たせれば何でもいいんだ。新たなインスピレーションの会得……。テメエがその礎になってくれるんなら有効活用させてもらうだけだ。それに個人的に試したい事もある」
迫り来る脅威に対して、まるで新品のおもちゃを目の前にした子供のような純粋な目で彼は呟く。
「なあ。ーー俺の『未元物質(ダークマター)』はこの世界でどこまで通用するんだ?」
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