95:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:21:04.28 ID:A6rjc17z0
「……美優さん……ごめんなさい…」
「どうか謝らないでください」
私は彼女の手に、そっと手を添え、首を振ります。
「おかげで私も、吹っ切る事ができました」
「えっ……」
彼女の手を、そっと顔から引き離すと――可哀想に、ほたるちゃんの顔は涙でぐしゃぐしゃです。
「薄々勘づいていたのですが、私は、アイドルよりも、裏方をやっている方が、性に合っている気がします」
ふふっ、と、自嘲気味に――いいえ、自嘲ではありません。
この数ヶ月は、真似事しかできなかったけれど――。
「私は、ほたるちゃんのプロデューサーとして、今度のフェスには臨みたいと思います。
当日、ステージの上で、ほたるちゃんがしっかり輝けるように、私も頑張らなくちゃ」
プロデューサーさんの方へ振り返り、笑いかけます。
「ですよね、プロデューサーさん?」
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