50:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:05:09.40 ID:A6rjc17z0
「白菊さんなら、きっとなれると思います」
ちゃんと上まで、登っていける――いえ、彼女には、登っていってほしいと思います。
「ありがとうございます。それと、あの……今さらですが」
白菊さんは、恥ずかしそうに目を伏せました。
「苗字ではなくて……名前で、呼んでもらえると、嬉しいなぁって」
「えっ?」
――そう言えば、考えたこともありませんでした。
苗字じゃなくて、名前――。
「ほたるさん?」
思いついたまま呼んでみると、何だか違和感が残ります。
彼女としても、どこかしっくり行っていない様子です。
「語尾が……」
語尾――ほたる、さん付けではなくて――?
「ほ……ほたる、ちゃん?」
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