36:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:23:12.16 ID:A6rjc17z0
「私のせいでも、ありますし……こんなものだろうな、って、思えますから」
私だけなら――私の人生なんて、そういうものだから。
ただ――。
「ただ……白菊さんだけは、見捨てないであげてほしかったな、って……」
パソコンの画面には、事務所周辺のレッスンスタジオの所在を示した地図が映っています。
電車を使っていなかったなんて――。
そんな、プロデューサーとして知っておかなければならない事を、私は知らなかった。
もっと、近い所を――彼女の家か、事務所に近いスタジオを探さないと。
「これ以上レッスンしてどうする?」
私のデスクの後ろから、事務員さんの声が聞こえます。
「どうせ畳むんだ。いくら努力したところで、何も残らない。
だから、彼はキミに、彼女の世話を押しつけた」
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