126:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:42:16.32 ID:A6rjc17z0
「わ、私が……?」
諦めた――確かに、アイドルとして出る事は、諦めざるを得ませんでした。
ですが、今さらどうこう出来るものでも無かったのです。
悔しいと言われた所で、仕方がありません。
『そうやって……簡単に諦めきれるものじゃないはずです、夢って』
「簡単……夢、って……」
私は――ほたるちゃんの言葉に、イライラしてしまいました。
だって、しょうがないでしょう?
足を痛めてステップが踏めるでしょうか。
第一、私は――!
「私は、スカウトされてこの事務所に来たんです。
自ら進んでアイドルを目指した訳じゃありません。それを、勝手に夢だなんだと押しつけられたって……!」
あ――。
「…………ごめんなさい」
一回り以上も年下の子に、私は――なんて醜い言い逃れをしてしまったのでしょう。
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