112:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:03:56.67 ID:A6rjc17z0
このシチュエーションで、あんな事を聞かれて、否定できるはずがありません。
逃げ道を、自らの手で断つように仕向けて、追い詰めるなんて――。
まるで、軍隊か何かのような、思想の強制――洗脳と言っても良い仕打ちです。
ですが――。
「……すみません。ちょっと、お手洗いに」
「お、おう」
それでも、彼女の頑張る姿に嘘はありません。
そして、それを見守る事すらできない私は、プロデューサー失格なのだと思います。
「う、ウゥ……ウォェェ……ッ!」
いっそ、この胸に渦巻く不安や焦燥も、丸ごと吐き出したかった。
ですが、吐き出されるのは、お昼ご飯代わりに摂取したタフマンだけです。
「はぁ、はぁ……」
自身の負の感情にさえまともに向き合えない自分が情けなくて、涙ばかり出ます。
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