101:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:31:54.65 ID:A6rjc17z0
電車に揺られ、駅を出て国道沿いに歩みを進めると――。
――何度来ても、大きな事務所です。
煌びやかな装飾が施された建物に、お庭には大きな植栽がいくつも植わっています。
敷地を囲う、格式高い塀も、入り口の位置から端っこが見えません。
門をくぐると、手入れの行き届いた低木が色とりどりの花を咲かせ、来訪者を出迎えます。
こういう所に勤める人は、正しく人生の成功者だろうなぁと、漠然と思うと同時に――。
なぜ、事務員さんはこの事務所を辞めたのでしょう?
という、素朴な疑問がふと頭をよぎりました。が――。
打合せ前に余計な思案は不要でしょう。
頭を切り換え、エントランスに向かいます。
受付の方に用件を伝えると、上階の会議室へと案内されました。
外も相当でしたが、中に入るとさらに――す、すごいなぁ――。
う、いけない。集中しなくては――。
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