宮尾美也「ネコになった日」
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/04/27(金) 03:18:05.74 ID:6FtTvWVno
友『真面目にさ、みんな心配してるぞお前のこと。彼女云々とかじゃなくて』

P「えっ?」

友『いつか倒れちゃうんじゃないか、鬱になるんじゃないかとか』

P「おいおい、考えすぎだって」

友『んなことねーよ。ただでさえ普通の仕事じゃないんだから、心も体も疲れてくるだろ』

プロデューサーはそれに対して返事を返さず、私の頭を撫でてくれました。
プロデューサーさん、辛いんですか? 苦しいんですか?

友『ちょっと厳しい言い方だけどよ、頑張って育ててるアイドルがずっとお前と一緒にいてくれるわけじゃないんだぞ』

ずきっと、心が痛みました。
小さく喉が鳴った気がします。

友『お前がそれだけ自分を犠牲にして輝かせても、いつかは離れてくんだから。なんつーか、あんまり入れ込みすぎるのも……』

何かを言おうとしてお友達は最後の言葉を濁しました。
でも、なんとなくニュアンスは伝わりました。
私たちはプロデューサーさーんを犠牲にしているんでしょうか。
アイドルとしての私たちはプロデューサーさんの犠牲で成り立っているんでしょうか。

P「悪ぃな、心配かけて」

友『……いや、その、俺も言い過ぎた』

P「まぁ、でもさ。仕事が楽しいのは本当なんだよ」

プロデューサーさんが私の顎をくしゅくしゅとかいてきます。
ざわざわしていた心が落ち着いてくる気がします。

P「土日もないし、常識通じない人も多いし、アイドルも個性的な子ばっかりだけど」

うぅ、ごめんなさい〜。

P「必死に駆けずり回って仕事とって、レッスンさせて、ステージで輝く姿を見るとさ、本当に報われた気分になるんだ」

P「あの最高の瞬間を味わうために頑張ってるんだ」

P「アイドルの皆もさ、若い貴重な時間を使って頑張ってる。普通に生きてりゃ楽しいこともっとあるはずなのに」

P「みんな、俺を信じてくれてるんだ」

はい、私はプロデューサーさんを信じていますよ。
きっと、トップアイドルにしてくれるんですよね?

P「その期待には、できる限り応えてやりたいんだ」


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