354: ◆QpqUKnY3LC3z[saga]
2018/05/13(日) 16:50:40.63 ID:aHz5POiK0
【オマケ・喧嘩両成敗】
校長「夏大会は残念な結果だったが、来年こそは甲子園を期待しているよ」
長島「ええ。選手達もこの結果を重大に受け止め、来年こそはやってくれるはずです。どうです、部の様子でも見ていかれては」
校長「そうしようか――とも思ったが、休憩時間か」
長島「適度な休憩を取らなければ練習でも良いパフォーマンスを発揮できませんから。ですが、わたしの方針として選手達個人が考え、意見を出し合うことで結果に繋げたいと考えています」
長島「休憩時間であっても、キャプテンの佐野と、副キャプテンの阿部は毎日、練習の方針などを話し合っています」
校長「ほうほう。佐野くんと阿部くん。いやあ、頼もしい2人だ。ではお言葉に甘えて、少し見学させてもらおうかな。だが、わたしがいてはいつものようにならないのでは?」
長島「いえ。あの2人はどちらも野球ということに関して、妥協を許しません。校長先生がいらっしゃっても変わることはないでしょう」
校長「そうかね、そうかね。では、その話し合いの様子を見てみようか。何について話し合っているのかね?」
長島「秋大会へ向け、チーム全体としてどのような課題を持つべきかという課題を与えておきました」
校長「なるほど。そうして選手達に目的意識を持たせるわけだね。では、早速――」
ガチャッ
佐野「じゃかしいわ、ボケぇっ!」バンッ
阿部「そうやって大声で威嚇するつもりぃ? いい加減もう飽きたんですけれどぉー?」ポリポリ
佐野「ちゅうかお前は、どうしてポテチなんぞ食っとるんじゃ! 真面目にやらんか、ボケがっ!」
阿部「そういう佐野くんは、部室にこんなもんを持ってきていいんですかぁー? 『世界のにゃんにゃん子猫大図鑑』? ぷっww かわいすぎwwwww」
佐野「うっさいわ、ワシに指図するつもりかあ!」
校長「か、活発な議論のようだ…。それに我々にも気づいていない…」
長島「え、ええ…まあ…わたしの、自慢の、選手達ですので…」
阿部「ていうかさー、豪打、豪打って言うけど? そう言って、打撃練習に時間費やしたり、素振りのノルマ課してきたりしてさ、その効果出てる?」
阿部「あの敗戦、あれって打力不足でしょ、結局? もっと意味ある練習しなきゃダメじゃない?」
佐野「ほなら、対案出せ」
阿部「ぶっ飛ばす打撃じゃなくて、確実に当てる打撃の練習にすべきだと思いまーす」
佐野「んなもん趣味とちゃうわ」
阿部「あー、趣味って言った、今趣味って言ったー! キャプテンのくせに趣味って言ったぁー!」バンバンバン
佐野「るっさいわ、ボケっ!」
校長「…」
長島「…おい、お前ら、今は校長先生が――」
阿部「ボケ、ボケって馬鹿の一つ覚えじゃないんですかぁー? いっつもそうだよねー、思考停止でバット振り回せばいいんだーって自分の得意なことばっかり。そういうのどーなんですかー? うんこだと思いまーす」
佐野「うんこ、うんこ言うとるお前はどんだけクソミソが好きなんじゃ!」
<うんこうんこ!
<ボケカスドアホ、死ね!
<うんこうんこうんこ!
校長「…」
長島「…っ」プルプル
長島「いい加減にせんかああっ!!」
佐野・阿部「「!!?」」
長島「罵り合うことが話し合いか? 違うだろう? 時間をムダにした罰として、貴様らは10時間走っておけえっ!!」
阿部「えええええっ!? 佐野くんがうるさいからだよっ!? どうしてくれるの!?」
佐野「じゃかしいわ、お前のせいじゃろうが、ボケぇっ!!」
校長「………来年こそは、がんばってくれたまえよ……」
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