6: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2018/04/26(木) 20:04:15.05 ID:zmYsrQkn0
ウィンドウをフリックして退かし、ピンチインで最小化。そのまま閉じる。
「所属艦娘のリスト」
「なんで?」
「なんで、って……そりゃ俺はお前らの上司だしな」
「なんで?」
一瞬、ノーを突きつけられたのだと思った。心臓が跳ねて冷や汗が滲む。
しかしその恐怖はすぐに解けた。目の前の曙の表情は、険こそあるものの、まるで少女然としていたからだ。
「出撃やら、遠征やら、色々バランスを考えて組まなくちゃならんからな。ローテーション、っつって通じるか」
「うん。それくらいはね」
ばかにしないでよ、とでも言いたげな口ぶりだった。俺は当然のようにこいつらを子ども扱いしているが、本人たちにとっては死活問題というか、思春期特有の大人びたい心境なのだろう。
背伸びと承認欲求の肥大は誰にだってかかる麻疹のようなものだ。寧ろ微笑ましくすら思う。
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