小日向美穂「神様にはセンチメンタルなんて感情はない」
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20:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:35:48.93 ID:WQSNhX7B0



「卯月ちゃんは飴って好き?」

「あめ? うーん、ときどき降るくらいならいいけど、じめじめしてるのはあんまり……」

「んーっとね、レインじゃなくてキャンディのほう」

「あ、そっちの飴?」

卯月ちゃんははにかみながら「好きですよ」と言った。

私は鞄のなかからキャンディ爆弾を一袋取り出して卯月ちゃんに勧めた。

「はい、あげる」

「ありがとうございます! へー、キャンディ爆弾っていうんですか? 初めて見ました」

「そうなの? けっこうCMとかやってる印象だけど」

私は言いながらキャンディを1つつまんで口に入れた。
卯月ちゃんもそれにならって1つ食べた。

「あ、言い忘れてたけど、袋のなかに1つだけものすごくすっぱいキャンディが入ってるから気をつけてね」

「………! 〜〜〜っ!!??」

あーあーあ。
ちょっと遅かったみたい。

「はひ〜、ほ、本当にすっぱいですぅ……><」

「ご、ごめんね? まさかドンピシャで引き当てると思わなかったから……」

私は申し訳ないと思いつつ卯月ちゃんのくしゃくしゃになった顔が可笑しくて笑いを堪えるのに必死だった。

ところが次の瞬間、私の口の中にするどい衝撃が走り、とても笑っていられなくなった。
まさに時間差攻撃、しかも油断していたところに不意打ちだったので効果は倍増。

なんと私がついさっき買ったキャンディ爆弾、一袋に2つ爆弾が入ってる超レアものだったのです。


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