18:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:16:00.87 ID:25rQ95o00
「……やっぱり、私も一緒に作ってあげます」
「へ、平気ですよ。私一人でも」
「でもほたるちゃん、揚げ物作ったことないんじゃないですか?」
「それは……」
図星だったようだ。
というより、一緒に暮らすようになるまで、料理なんてほとんどしたことないのだろう。
タブレットでレシピと睨めっこをしているのを見れば、誰だって分かることだ。
「他の料理ならいいですけど、やっぱり揚げ物は危ないですし、お姉さんが側でフォローしてあげますよ」
「ですけど……」
と、ほたるちゃん。結構意地っ張りだ。
「その代わり、今度私が作る時はほたるちゃんにフォローしてもらいますから。ね、これでお互い様でしょ?」
「そうですけど……」
まだ後に引かないほたるちゃんだったけど。
パン!
「ひゃっ!」
跳ねた油に驚いて、身をよじってから、ほたるちゃんは私の視線に気づいて白い肌が真っ赤になった。
「……分かりました、お願いします」
観念するように、ほたるちゃんは項垂れた。
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