小日向美穂「あなぐま、階段を上る」
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50: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:58:17.45 ID:Q3vY7Opm0

 その後しばらくわちゃわちゃしていて、誤解を解く頃には空は暗くなっていました。

「……てことで、そろそろ帰ろうか」
「うぅ、は、はい……」

 顔が熱い……結局こうなっちゃうんだもん……。
 去り際ふと窓の外を見ると、東京は夜の姿を見せつつありました。
 あちこちの建物から、星のような灯りがぽつぽつ生まれていきます。


「大丈夫」

 ぽつり、力強く呟きます。
 
 あの時、屋上広場で言ったであろう言葉。
 色紙の隅に、お父さんの文字で書かれていた言葉。


「私は、大丈夫。……だよね、お父さん」



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