49: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:57:31.03 ID:Q3vY7Opm0
高く遠い景色。吹き抜ける大きな風。どこか懐かしい匂い。
ふっと記憶が蘇って、私は思わず涙ぐんでしまいました。
目を丸くするプロデューサーさんに、ちょっとわたわたしながらなんでもないと弁明します。
「思い出しちゃって……前に、同じことを言われたから」
「そうなのか?」
「そうなんですっ。それにプロデューサーさん、さっき言ってくれたことに一つ抜けがありますよ?」
プロデューサーさんったら肝心なところで鈍くて、頭に「?」が浮かんでいました。
少しおかしくて笑い、改めて彼と向き合います。
「みんなの中には、あなたもいます。大切なあなたが」
正面から言っちゃった。えへへ。
………………。
「あ、あの!? お、お、おかしな意味じゃなくてですね!? ただあなたに会えてよかったっていうか!」
「てれる」
「だから変な意味じゃないんですってばぁ!」
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