13: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:22:13.70 ID:Q3vY7Opm0
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あなぐま小日向は、たまに穴から出てくるっぽい。
という認識がご近所に知れ渡り、向こうから声をかけてくれる子もぽつぽつ増えました。
小学校に上がる頃には同じ幼稚園の子達とすっかり友達になれて、新しい環境でも寂しく思うことはありませんでした。
その友達の後ろに隠れることも多くて、あなぐまの名はやっぱり広まったんですけど。
固くて新しいランドセルを背負う私を、お母さんは笑顔で送り出してくれました。
一方お父さんは腕組みをしたまま、への字口で見つめていたことを覚えています。
なかなか順調に育っていった私だけれど、それなりのコンプレックスも同じく育つもので。
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