飛鳥「帰り道の気持ちになるのかい?」
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9: ◆JDH1DmZBjFQa[sage saga]
2018/04/19(木) 23:49:42.06 ID:9Ee7Jb7u0

仁奈「ふぅー、おなかぽんぽんでやがりますよー」

飛鳥「まさか、あんなに早く無くなるとはね。育ち盛りというものは末恐ろしいものだ」

仁奈「どーしてカステラはすぐなくなっちまうですかね」

飛鳥「仁奈が次から次へと食べるからだろう」

仁奈「カステラ……もっと食べてーです」

飛鳥「それはどうだろうか。モノは無くなるからこそ大事なんだ」

仁奈「どういうことでごぜーますか?」

飛鳥「ボクらは好きなモノを幸せを感じるからという理由で無くならないで欲しいと願う。だけど、現実には全てのものは朽ちてゆく運命にあるし、カステラは食べるとなくなってしまう」

仁奈「うーん……仁奈には飛鳥おねーさんの言ってること、よくわかんねーですよ」

飛鳥「じゃあこうしよう。もし、カステラが食べても食べても無くならなければどうだい?」

仁奈「おなか、いーっぱいになるです」

飛鳥「確かにそうだね。じゃあお腹いっぱいになれなくて、カステラを食べ続けなければならないとしたら?」

仁奈「飽きちゃう、ですか?」

飛鳥「そのとおり。カステラは無くなるから、程々で止められるからこそ『美味しかった、次もまた食べたい』って思えるんだ」

仁奈「むぅーそうでごぜーますか……」

飛鳥「まぁ『カステラは大事に食べましょう』って話だよ。さあ、夜も更けてきた。そろそろ帰ろうか」

仁奈「飛鳥おねーさん……」

飛鳥「ん、なんだい?」

仁奈「それって仁奈のきもちもそうでやがるのですか?」

飛鳥「それは……」



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