10: ◆JDH1DmZBjFQa[sage saga]
2018/04/19(木) 23:51:01.95 ID:9Ee7Jb7u0
仁奈「ほどほどじゃないとダメでやがりますか?毎日いっぱい、いーっぱい楽しんじまうと『楽しい』に飽きちまうですか……?」
仁奈「仁奈は今日、飛鳥おねーさんとおしゃべりができて楽しかったです。カステラもおいしかったです。でもこの気持ちはいつかなくなっちゃうのかなって思ったら仁奈、さみしくって……」
飛鳥「フム……そうだね。確かにいつかなくなってしまうかもしれない。ヒトはモノを忘れるようにできているのさ」
仁奈「だったらもう、『気持ち』に意味なんてねーじゃないですか……」
飛鳥「だからこそ、この思い出を。ボク達は大切にしなくてはならないんだ」
仁奈「思い出を大切に……でやがりますか?」
飛鳥「この話の重要なところはね、『大切だからこそ無くならないで欲しい』って願うところにあるんだ」
飛鳥「つまり、仁奈が寂しいと思ったのなら、今日の出来事は仁奈にとって良い思い出だったということになる。良き思い出はたとえ忘れてしまっても、仁奈の心の糧となり、キミの心に生き続けるだろう」
仁奈「思い出が仁奈の心に……」
飛鳥「そうだ。だから遠慮なんて要らない。キミは色とりどりの感情をたくさん貰って、善い人間になれば良い」
仁奈「そっかー。じゃあ仁奈、また飛鳥おねーさんと遊びてーです!」
飛鳥「ボクとかい?」
仁奈「だってー、今日楽しかったじゃねーですか!お歌もうたったでしょー、あと、かけっこもやりましたよね!それに、色んなおしゃべりをしたです!仁奈はこの帰り道だけでいーっぱい、思い出ができたんだー♪」
飛鳥「フフ、そうか……。ボクで良ければまたお供しよう」
仁奈「やったー!それじゃあ約束ですよー!」スッ
飛鳥「小指?」ツナグ
仁奈「ゆーびきーりげんまん♪」
飛鳥(なるほどな。これまたノスタルジックだ……)
仁奈飛鳥「「うそついたらはりせんぼんのーます!ゆびきった!」」
飛鳥「ククク……これでキミとボクは一連托生、運命共同体というワケか」
仁奈「あー!やっぱり飛鳥おねーさんの言うことはむずかしいですー!」
飛鳥「ああ、すまないすまない。本当にそろそろ帰ろうか。もう夜も遅いだろう」
15Res/13.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20