高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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81: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/20(金) 21:43:33.10 ID:NMaauvKO0
「……僕は、貴女に逢えてから、人生が楽しくなりましたよ」

貴女の名を、呼ぶのが好きです。貴女が笑っているのが、僕はうれしい。
僕という男は多分、案外空っぽな、中身のない人間なんでしょう。
貴女が輝けるのなら、幸せになれるのなら、別に他には、何も要らないから。
僕の中には、すっぽりとそのまま、貴女がいる。
僕の人生は、貴女ひとりの為のものでいいから。そのことに、特に疑問は湧かないから。

「……酔っぱらってんだなあ、俺」

ミネラルウォーターを一気にあおると、ジャボン、と音を立てた。
既に温くなりかけている水を喉奥めがけ、流し込む。
……そんな風に想える人に出会える人生が、きっと何度あることだろう。

「……僕は、貴女に会えて、貴女のために生きられて、それだけでけっこう、幸せですよ。感謝してもしきれません。ありがとう、ございます。」

貴女が[ピーーー]というのなら、真っ先に命を捨ててもいいと思える。
だから、貴女が寂しいのなら貴女の傍に居るし、貴女が要らないのなら僕は消えます。
貴女に救われているのは、どう考えても僕の方ですわ。
我ながら、幸せなこったと思いますよ。それ以外に、考えなきゃいけないことはなにもないのだから。

「そういう事は、起きてるときに言わなきゃダメですよ。」

ギクッとした。
左右で違う碧い眼は、ふたつともばっちり開いていた。


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