46: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:31:59.16 ID:wXMMdwi10
2人して、指まで指して大声で笑う。
机や棚に反響して、あたしたちの声が室内を思い切り飛び回っている。
しばらくそうしていたけれど、特に示し合わせておいたわけでもないのに、あたしとプロデューサーさんはぴたりと同時に笑うのをやめた。
事務所がしんと静まりかえる。
ツバメの声らしいものが窓のすぐそばを通り過ぎていった。
プロデューサーさんの瞳の中のあたしは、無言のままで身じろぎひとつしない。
バイクのセルモーターが回っている音が聞こえる。
時計の秒針の音がだんだんと大きくなる。
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