高垣楓「おでん」
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24:名無しNIPPER[saga]
2018/04/15(日) 15:59:45.99 ID:ah/HvYxA0

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 「おーう! やってるかい大将!」
 「見ての通りだ。お前らも早速やってるみたいだが」
 「いーやいーや、こんなんやってる内に入らねぇっての!」
 「ダハハハハハ! ここらでいっぱい酒が怖い!」
 「いいから座れアホ共」


仕込みも終わってない内に雪崩れ込んで来たのは見慣れた面どもだった。
どかりどかりとやかましい音を立ててケツを落ち着かせた酔いどれ四人に煙草の煙を吹きかけ、
美少年の瓶を放ってやる。これでしばらくは勝手によろしくやってるだろう。
馬鹿騒ぎにかき消されないようラジオの音量を上げた。

 「そういやこないだ珍しい客が居てよー」
 「あー? また幽霊か? 聞き飽きたぜそのテのは」
 「ちげーって。それがああぁぁーーっ!」


 「何だようるせぇなまだ掛かるから飲んでろ」
 「高垣楓じゃねぇか!」
 「あ……? 何だ、知ってんのか」
 「知らないモグリが居るかっての」
 「うるせぇ」
 「は?」
 「何でもねぇ」


指差された先に飾られていたのは、まぁ、言うまでも無いと思うが、高垣楓のサイン色紙だった。



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