高垣楓「おでん」
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18:名無しNIPPER[saga]
2018/04/15(日) 15:10:02.45 ID:ah/HvYxA0

兄ちゃんが慌ててぐい呑みに口を付ける。
姉ちゃんの手が底を支えて、その角度が見る見る内に垂直へ近付いていく。
アルコール度数九十度、なんてな。


何だよ姉ちゃん。何で今こっち見た。


 「ぶはっ……」

僅か数秒で飲み干した兄ちゃんが景気良く咽せ込んだ。
落ち着いてから顔を上げりゃ、ぐい呑みは今にも零れそうな程の八海山が注がれている。

 「駄目ですよ、プロデューサー」

姉ちゃんが微笑む。おお、美人の笑顔はおっかねぇぜ。


 「ちゃんと、飲まないと」


 「……いや、俺いま」
 「駄目ですよ、プロデューサー。ちゃんと飲まないと」
 「……」
 「ほらほら、そんな猪口っとじゃなく、ぐいっと飲みねぇ♪」


アルコール度数、九十度……何だよ姉ちゃん。何でこっち見るんだ。



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