9: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2018/04/12(木) 19:30:50.53 ID:b5T3fSU/0
「……ふう」
小麦粉の魅力を味わうのに夢中で、バゲット一本があっという間になくなってしまいました。
でも、まだちょっと物足りません。
そんなあたしを、カバンの中で総菜パンが待っていました。
この後レッスンもありますし、エネルギーはいっぱいあったほうがいいに決まってます。
「それでこそみちるだな」
カバンに手を突っ込んだあたしに、そんなプロデューサーの声が届きます。
さっきよりもちょっと優しい感じ。
「フゴフゴ」
それは、あたしをそのまま丸ごと認めてくれてるみたいで。
ちょっとこそばゆい感じもしますけど、でも、嬉しい気持ちの方がずっと大きい。
あたしはこのままでいいんだなって、安心できます。
さっきよりも少し大きい幸せを感じていると、手の中のパンはすぐになくなってしまいました。
そういえば何か悩んでいたような……?
まあいいか。
それよりもこの後のレッスンを頑張らなきゃ。
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