俺「俺と俺の恋人の髪の色が桃色なのとそれが地毛の理由」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/12(木) 18:33:17.26 ID:eZw3wt4L0
「みみっちいね」
隣から声が聞こえる。おそらく俺に当てられた言葉だろう。
俺「別にいいじゃないですか」
振り向くと、そこには美少女がいた。地毛ではありえない様な桃色の髪をしたボフヘアーの少女。
ああ、こう言う女の子の事を美少女と呼ぶのだ。
「いや、その10円、私のだから返してくれないかなと思って」
俺「・・・」
俺「・・・」スッ
「たかが10円を持ち主に返す事をしぶらないでよ」
俺「」ピクッ
俺「・・・たかが?」ギロ
「・・・」
俺「たかが10円だと?10円さえあれば駄菓子が買える。少し前までならもやし一袋も10円で買えた」
俺「お前にとってはたかが10円だろうが、俺にとってはされど10円だ!」
俺「お前は道端の雑草の味を知ってるか?スベリヒユは雑草の中でも癖がなく、どこにでも生えていて、雨が降った翌日なんかは水々しくて、シャキシャキしてて・・・・・・美味いと思うか?ドレッシングもかけずに、美味いと思・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
俺「・・・悪い。金落としただけで知らない人間に怒鳴られるなんて・・・思わねえよな」
「・・・私も軽率だったよ」
俺「・・・悪い事をしたな。また今度ーー
そう言いかけた時には、その少女はいなかった。あまりに唐突に、消えたとも表現できるほどに。
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