9:名無しNIPPER[sage]
2018/04/11(水) 03:52:25.10 ID:6Qb3sXdf0
日菜「どうしたの?」
紗夜「……私が悪かったから、光を消した目でこっちを見るのはやめて」
日菜「おねーちゃんが何を言ってるのかあたしよく分かんない」
紗夜「分かったから、あなたの気が済むまで付き合うから……」
日菜「ホント!? えへへ、やっぱりおねーちゃんは優しいね!」
紗夜「はぁ……」
紗夜(日菜はどこで覚えてきたのか、最近は私に構って欲しい時にこういう搦め手を使うようになった)
紗夜(こうなったこの子には満足するまで付き合ってあげるのが1番楽だと私も最近学んだ)
紗夜(しかも先日、1週間の演技力特別レッスンとやらをパステルパレットで行ってからは『自在に瞳から光を消せるようになった!』なんてはしゃいでいるものだから性質が悪い)
紗夜(ただでさえ厄介な甘えん坊状態の日菜にさらに厄介な演技力を与えたのはどこのどなたなのかしら。本当にはた迷惑なことをしてくれたものだ)
日菜「じゃあじゃあ、次はこの話! 『おねーちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』 はい、読んで読んで!」
紗夜(日菜は打って変わった輝く笑顔で私に新しい話を差し出してくる。それを受け取りながら思う。あとどれくらい先ほどのような話を読むことになるんだろうか、と)
紗夜「……はぁ……」
紗夜(それを考えると気が重く、私はもう1度ため息を吐いて小さく呟くのだった)
紗夜「ああもう、めんどくさい」
おわり
12Res/18.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20