8:名無しNIPPER[sage]
2018/04/11(水) 03:51:25.85 ID:6Qb3sXdf0
――氷川家 紗夜の部屋――
紗夜「…………」
氷川日菜「どう? 『厳しくも優しいおねーちゃんが付きっきりな週末の話』は?」
紗夜「……どうもこうも、いきなりこんなものを読まされた私にどういう反応をしろと言うのよ、あなたは……」
日菜「え? 感動した、とか、是非セリフを吹き込みたい、とか? パスパレの収録スタジオはいつでもウェルカムだって千聖ちゃんが言ってたよ?」
紗夜「絶対にやらないわよ」
日菜「そっか〜、この話は気に入らなかったか〜」
紗夜(どの辺りに私がその話を気に入ると判断できる材料があったのかしら……)
日菜「じゃあ次の話! これはどう?」
紗夜「……まだあるの?」
日菜「いっぱいあるよ! 次は……『優しくて甘々なおねーちゃんがとろけるほど甘やかしてくれる話』だね! はいこれ!」
紗夜「読まないわよ」
日菜「えーっ、どうして〜!?」
紗夜「さっきの話からしてロクな内容じゃないでしょうし、読みたくないわよ」
日菜「もう、おねーちゃんは恥ずかしがりなんだから」
紗夜「恥ずかしがりとかそういう話じゃないでしょうに……」
紗夜「というかいつまで続ける気なの、あなたは。私はギターの練習がしたいんだけど」
日菜「……そっか。おねーちゃんはあたしとお話するの、ヤなんだ……ギター弾いてる方がいいんだ……」
紗夜「別に嫌じゃないわよ。内容が悪いだけで他の普通の話だったらちゃんとするから」
日菜「ううん、いーよ、おねーちゃんのことはちゃんと分かってるから。それじゃあ最後にあたしのおすすめの話だけでも聞いてくれる?」
紗夜「……まぁ、聞くだけなら」
日菜「じゃあ話すね? 『一昔前の、あの頃のおねーちゃんにキツい言葉を投げかけられる話』」
紗夜「待ちなさい」
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