千歌「GANTZ?」穂乃果「もうひとつの物語」
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12: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2018/04/11(水) 00:04:50.99 ID:Oxw6Sm3G0

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〜数日後 夜 上野〜



高海美渡は出張で静岡から東京の街に来ていた。
数日間の出張も今日で終わり、明日の電車で帰る予定だ。

折角東京に訪れたのだ、最後の夜くらいは羽目を外そうと思い、お洒落なバーを訪れた美渡だったが……



バーテンダー「お客様……流石に飲みすぎでは?」

美渡「うるしゃいわね! じぇんじぇん平気よぉ!!」

バーテンダー「は、はぁ……左様ですか」

美渡「おかわりよ! さっきのカクテルをお願い」

バーテンダー「“みかんカクテル”でよろしいですか?」

美渡「そうよ!」



バーテンダー「―――どうぞ」コトッ



美渡は出されたカクテルを一気に半分以上飲み干す。
アルコール度数はそれ程高くはないが、もう何杯飲んだのか自身も覚えていない。



バーテンダー「来店してからずっと同じカクテルをお飲みですね。みかんがお好きなんですか?」

美渡「……別に、私はそこまで好きじゃない」

バーテンダー「?」

美渡「妹が……好きだったのよ。みかん」

バーテンダー「妹さんが好きなのですか。おいくつ何ですか?」

美渡「そうだな……丁度二十歳になる頃かな」

バーテンダー「随分と他人事のように言いますが……妹さんなんですよね?」

美渡「もう何年も会ってないんだよ……ある日突然居なくなりやがったんだ、アイツ」

バーテンダー「!」

美渡「様子が変なのは気が付いていたんだ……何か重大な秘密を抱えている、そんな感じだったんだよ」

美渡「こっちからさりげなく聞いてみても『何でもない』の一点張りでさぁ……だから深く追及しなかったんだ」

美渡「その結果がこれだよ……クソッ…」ポロポロ

バーテンダー「……」

美渡「バカ千歌ぁ……なんで居なくなったんだよぉ……なんで……なんで……うぅ」

美渡「……ひぐっ、うぅ、うあああああああああああああ」







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