9: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:20:17.10 ID:WKu1Dz3e0
「そうですか……しかし、先程からの貴方の答えを聞く限り、とてもそうとは思えませんね」
「……そんなことはありません」
「いえ、間違いありません。はっきり言わせていただくと、白菊さん自身の意思を先ほどの答えからは全く感じられませんでした」
まるでアンドロイドのようでしたよ、男性はそう続けます。
そんな男性の言葉を聞きながら、私は自分の心拍が少しづつ早くなり、息苦しさを感じるようになってきたことに気付きます。
「それにこの履歴書、自分のアピールポイントどころか趣味も特技も空白ですよね?何故ですか?」
「…私には他人に誇れるようなことは無いので」
そう、今回346プロに送った履歴書は住所、氏名、年齢といった必要最低限のことしか書きませんでした。勿論過去の所属事務所も書いてません。
あくまで思い出作りのつもりだったし、当然私の噂も知っていると思っていたので、書類選考を突破した時には驚き、困惑したのをよく覚えています。
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