24: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:32:45.62 ID:WKu1Dz3e0
「……実はね、今日君がこのオーディションに来るかどうかは賭けだったんだ」
25: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:33:32.95 ID:WKu1Dz3e0
「とは言うものの、あれは流石に言い過ぎだったよね……本当に申し訳ない」
26: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:34:03.90 ID:WKu1Dz3e0
「まさかお礼を言われるとは思わなかったよ。……でも僕は、これからまた君に残酷な決断をしてもらわなければならない」
27: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:35:20.71 ID:WKu1Dz3e0
「で、でも私は履歴書だって適当で、面接だってあんな……!」
28: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:36:24.21 ID:WKu1Dz3e0
「……こんなプロデューサーと一緒に働くのは嫌かも知れないし、こんな奴の言うことは信じられないかもしれない」
29: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:37:01.90 ID:WKu1Dz3e0
「…うちの事務所でも今回、君をオーディションに参加させることに反対する人がいたんだ。だから雇うなんてもってのほかって人もいる」
30: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:37:45.41 ID:WKu1Dz3e0
「ぼくから言いたいことはこれで全部、後は君次第だ。……辛い選択だと思うけど、これは君自身が選ばなきゃいけない」
31: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:39:09.00 ID:WKu1Dz3e0
「……私は、小さい頃から不幸体質でたくさんの人に迷惑をかけてきました」
32: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:40:03.10 ID:WKu1Dz3e0
その後はプロデューサーさんが予め用意してくれていた資料もあり、トントン拍子で話が進みました。
33: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:41:05.87 ID:WKu1Dz3e0
私は自分自身がどんなに不幸でもトップアイドルを目指すと決めました。
でも、それでも、叶うのならば、許されるのならば、ほんの少しで良いから……幸せになりたい。
34: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:42:01.49 ID:WKu1Dz3e0
プロデューサーさんと別れて外に出ると、いつの間にか雨は止んでいました。
天気予報じゃ1日中雨予報だったんだけどな、そんなことを思いながら346プロの広大な敷地を歩いていきます。
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