19: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:28:00.47 ID:WKu1Dz3e0
……それから、私が泣き止むまで男性は何も言わずにただ私を見ているだけでした。
そして私が泣き止むと立ち上がり、私に近づいてきて。
「……ごめんね、言いすぎたよ」
と、頭を下げてきました。
「いえ……こちらこそ、取り乱してすいませんでした」
誰かの前で泣いたのなんていつ以来だろう……思い返すと、上京してから泣く時はいつも一人だったな……。
「その……あんな酷いことを言った後に虫が良いのは分かっているんだけど、少し僕の話を聞いてくれないかな」
私は黙って頷きます。
「ありがとう……じゃあ、どうして君は何回も事務所が倒産したにも関わらず、ここまでアイドルを続けられたか分かるかな?」
「それは……事務所の人達が色々と話を通してくださったからです」
「半分正解、かな。じゃあ、今日君が面接に招待されたのは何でだと思う?」
「……分かりません」
「正解はね、白菊ほたるという少女にアイドルとしての素質を感じたからだよ。それも並大抵の素質じゃない」
「えっ……?」
こんな私にアイドルとしての素質が……?
到底信じられない。
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