P「まゆ、お前は俺のために死ねるか?」
1- 20
3: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:34:31.55 ID:amKha4Y/0
「第6位 佐久間まゆさん」

 ちひろさんのアナウンスから放たれた言葉はまゆの期待をぐしゃりと叩き潰しました。6位、高順位です。150人以上いる中の一桁なんですから素晴らしいと胸を誇っていいでしょう。でもだめなんです。1番じゃなきゃ……。

まゆ「皆さんの投票ありがとうございました。前回と比べて大躍進ということで、まゆ自身も驚いています。シンデレラガールにはなれませんでしたが、この結果には大変満足しています。本当にありがとうございました」

 ペコリと頭をさげ、拍手を背に壇上を去りました。5位、4位と発表される中で、まだ呼ばれていない彼女を見ます。真っ白な肌に特徴的なファッション。話し方も独特であらゆるところに引っ張りだこな彼女。その目には不安と期待がない交ぜになっており、まだ呼ばれていないアイドルと一緒に電光掲示板を一心に見つめています。

 凛ちゃん、幸子ちゃん、楓さん。どんどん呼ばれていきますがまゆにはあまり関係ありません。だってプロデューサーさんが違いますから。でも彼女だけは……

「第2位 アナスタシアさん」

 中間1位のアナスタシアちゃんですら叶わない。それもそのはず、後半の彼女の勢いは異常でした。わかっていたんです。だってまゆは一つ順位を下げていたんですから。知っていたんです。だって一つ下の順位だったのは……

「第1位 神崎蘭子さん」

 呼ばれるが速いか、けたたましい歓声につつまれ、蘭子ちゃんは立ち上がりました。ゆっくりとした足取りはどこか覚束なく、しかしはっきりと壇へと上がる階段へ向いています。その目尻には薄らと涙を貯め、笑みを浮かべる姿は、まさに見る者全てを魅了するシンデレラそのもの。同性のまゆですら美しい、神々しいと感じずにはいられませんでした。

 前回2位の大本命、その票数はなんと39万超。思わず笑っちゃいました。だって6位のまゆの二倍以上。アナスタシアちゃんの票を1.5倍しても届かないんですから。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/40.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice