4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/07(土) 21:16:41.91 ID:ti9kriyWo
着替えを済ませた私たちは、予定していた練習を始めました。
筋トレや柔軟を、千早さんに教えながら。
もちろん教えるとは言っても、ここの部活でやっているメニューを教えただけです。
それぞれのやり方自体は、千早さんは全部知っていました。
でもそのくらいは、千早さんへの質問を通して大体わかっていたので、私たちも特に驚きはしませんでした。
驚いたのは、そのあとの発声練習です。
本当に、本当に、綺麗だったんです。
ただの発声なのに、千早さんの声に聞き惚れるくらいに。
「あの……?」
眉をひそめた千早さんに声をかけられて、私は初めて、自分が発声を止めていたことに気がつきました。
慌てて取り繕って、私は続きを始めました。
ただ、そうやって練習を続けるうちに、私だけでなく、
他のみんなも千早さんの歌声のすごさに気が付いたようでした。
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