3:名無しNIPPER[saga]
2018/04/07(土) 21:15:14.13 ID:ti9kriyWo
出身中学はどこか、合唱の経験はあるのか、得意なパートはどこか。
千早さんは真面目に答えてくれました。
そしてその答えを聞くうちに、なんだかすごい子が入ってきてくれたぞ、という空気になっていきました。
私はもっとこの子に質問をしたいと思い、色々と聞きました。
けれど、いくつか質問したところで、千早さんの様子が少し変わってきました。
「あの、それが何か、合唱と関係が……?」
怪訝そうな顔をして、そう聞いたのです。
「それより、まだ練習は始めないのでしょうか。
時間が限られているのなら、そろそろ始めたほうが良いのでは?」
私たちは少し戸惑い、お互いに顔を見合わせました。
それから、そうだね、と答えて練習を始めることにしました。
みんなの笑顔がぎこちなかったのは、仕方ないと思います。
それでもそのときはまだみんなも、すごく真面目な子だね、と笑いながら耳打ちするくらいでした。
27Res/22.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20