58: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:38:30.81 ID:/2tjzfVC0
剣聖「同郷だ。ガキの頃から、スリの腕は一目置いていたが盗賊になっていたとはな」
陽気な男「おやおや?おやおやおや?スラム街の英雄・剣聖先輩じゃないっすか!憧れてたんだ、サインもらえます?」
陽気な男「えっと紙が無いから背中に書いてもらって・・・」ヌギヌギ
行政官「背中に、鷹の紋章・・・いえ、タトゥーですか」
陽気な男「あ、そうそう。剣聖さん、サインを被せないでくださいね、この墨、結構気に入ってるんすから」
行政官「タトゥーって、神託的にはどうなんでしょうか?」
大司教「別に、勇者の印は生来のものという条件はないぞ」
行政官「そ、そうですか」
大司教「まあ、神託の勇者の印については秘匿されておるからな。後付けでタトゥーを入れる輩はおるまい」
行政官「なるほど」
陽気な男「えっと、ちょっと寒いので早くサインを頂けると嬉しいんすけど?」
剣聖「サインなど書かん・・・」
陽気な男「えぇー・・・」
行政官「なぜ勇者を志すほどの正義感を持っていながら、盗賊なんかに身をやつしていたんですか?」
陽気な男「別に、勇者は子供の頃からの夢ってわけじゃないですよ」
陽気な男「大体、俺が子供の頃は平和そのもの。勇者に憧れたって、あげる戦果がなかったじゃないすか」
大司教「まあ、それもそうじゃのう」
陽気な男「俺が盗みを始めたのは、純粋に生きるためですよ」
陽気な男「まあ、最近は世のため人のためを標榜に盗みを働いていましたけど」
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