「それでは、勇者の面接を始めます」
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57: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:38:00.84 ID:/2tjzfVC0

陽気な男「んじゃ、よろしく頼むぜ」

陽気な男「面接だからな、俺ちゃん何にだって答えちゃうよ。おっと、残念ながらスリーサイズは聞かないでくれよ、俺だって知らねえんだからな」

剣聖「情報部の連中め、またとんでもない奴を勇者候補にあげてきたものだ」

大司教「確かに、ふざけた男じゃのう。ちと軽薄すぎやせんか」

剣聖「いや、そういう意味ではない」

大司教「では、どういう意味じゃ?」

行政官「彼は、元大盗賊です。王国各地で、領主の館に押し入り財を根こそぎもっていく。そんなことを何十回と繰り返していました」

陽気な男「おおっと行政官さん!奪った金銀財宝を、貧しい人々に配ってたってところが抜けてるよ!一番重要なところだから!」

大司教「自分で行ってしまうと台無しじゃのう」

陽気な男「え、まじ?じゃ、いまの無しで!」

陽気な男「盗んだ金は、贅沢に使わせていただきました!うまい酒とうまい女をとっかえひっかえで、すっからかんです!」

大司教「残念な男じゃ・・・」

陽気な男「!?」

行政官「情状酌量の余地はありますが、やってることは許されませんので。近年、逮捕され収監されたと聞いていましたが・・・」

陽気な男「まあ、世界がこんな状況ですしね。俺も、みんなのために何かできないかと思って」

陽気な男「盗んだ財宝に紛れてた怪しい情報をチラつかせて、俺にも戦わせろって頼み込んだんすよ」

行政官「志は高いようですね。ということは、釈放の条件は勇者に選ばれることといったところですか?」

陽気な男「まあ、そういうことになってます。だけど、こう言っちゃなんだけど」

陽気な男「例え勇者に選ばれなくても俺は脱走して、魔王をぶっ殺しに行きますよ」

大司教「やる気満々じゃのう。剣聖は、この男を知っておったのか?」


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