「それでは、勇者の面接を始めます」
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35: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/07(土) 11:05:44.62 ID:hNg45iQ40

温情とも思える魔王の振舞に、俺は危惧を感じた
一晩あれば、大陸中に散っている魔物どもを呼び戻すこともできるであろうからだ
魔王を打倒す唯一無二のチャンスが今、その時にあることを勇者に伝えることもできた


しかし、勇者の苦悶の表情に
愛する女の命を握られた男に、いったい誰が物申せると言うのだ
俺は傭兵だ
そして勇者は雇い主
勇者と共に命を散らす覚悟、職業傭兵としての矜持は俺にもあった


勇者「か、彼女は・・・魔物に両親を殺された」

勇者「俺は簒奪者には容赦しない・・・そして彼女は、俺とともに心を同じくしている」

勇者「なれば、俺がやることは一つ・・・魔王、お前を殺す!」

魔王「平和のために自分の女を捨てるか!」

魔王「愚か者め!ならばかかってくるがよい!」


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