「それでは、勇者の面接を始めます」
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3: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 08:14:42.93 ID:hRbC8D020
大司教「あれは、ダメだな。勇者には不適格だ」

行政官「いきなりですね」

大司教「先代勇者はたった一人で、魔王と戦い打倒したのだぞ」

大司教「先ほどの若い男は何だ、仲間だなどと甘っちょろいことを言いおって」

大司教「ピクニック気分で、魔王を討伐できると思っているのではないのか」

行政官「それは、女神正教の大司教としての意見ですか?」

大司教「馬鹿なことを言うな!これは、単なる個人的な意見じゃ」

行政官「なるほど、では記録には残しませんので」

大司教「そうしてくれ。・・・まったく近頃の若い者たちは。勇者を舐めているのか」

剣聖「・・・」

剣聖「・・・いや、大司教。アンタこそ魔王を舐めているんじゃないのか」

大司教「なんだと!?」

行政官「どうどう」

剣聖「・・・アンタも知っているだろう」

剣聖「魔王は復活した」

剣聖「あの勇者との戦いで、確実に致命傷を浴びたはずの男がだ」

大司教「もちろん、知っておるわ。それがどうした」

剣聖「人は失敗を糧に成長する、ならば魔物はどうだ?」

大司教「魔物など・・・人と獣とを同等に比較してどうなるというのだ」

剣聖「獣とて学ぶ、昨日罠にかかった鹿は明日罠を避ける」

剣聖「高位の魔物は、人より優れた知能をもつ。現に魔王はそうであった」


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