26: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/07(土) 11:01:22.62 ID:hNg45iQ40
行政官「それでは、面接を始めましょうか」
優男「どうぞ、よろしく」
行政官「まず、一つ確認です。貴方は一体、何者ですか?」
行政官「いま、私たちの手にある羊皮紙には貴方の情報が書かれています」
剣聖「・・・ほとんど空白ではないか」
行政官「そう、我が国の情報部の力をもってしても、貴方の経歴や出自はほとんど不明」
行政官「わかっていることは、約1か月前から王都に滞在しているという一点のみ」
行政官「だというのに、この推薦状の数。王弟殿下、聖騎士団長、果ては猊下のものまで」
大司教「何をどうすれば、そうなるのだ・・・?」
行政官「ですから伺いたいのです。貴方は一体何者ですか?」
優男「ええっとですね。信じてもらえるかはわかりませんけど、俺はこの世界の住人じゃありません」
大司教「ほう、異世界人というわけか」
剣聖「盲点であった。それならば情報が少ないのも頷ける・・・」
行政官「出自については理解しました。ではもう一点、あの名だたる方々からの推薦状」
行政官「この短期間で、貴方は一体何をされたのですか?」
優男「実は、別に、勇者になりたいってわけじゃないんすよね。なのに、おっちゃんたちがやたら勧めてくるから」
大司教「お、おっちゃんたち・・・」
優男「まあ、ちょっとだけ『勇者』っていうステータスには憧れなくもないけど」
優男「まあ、おっちゃんたちの顔潰すのも悪いし」
剣聖「・・・質問に答えろ、小僧」
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